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ここでは、私がこれまで行ってきた研究と現在行っている研究について紹介します。 |
なんといっても大学教員の本分は研究です。研究をしなければ、その存在意義がないといっても過言ではありません。
私が社会福祉現場から短大教員に移った時は、教育や仕事に追われて、とても積極的に研究をやる気持ちはもてませんでした。別の言い方をすると、研究の面白さがまだわかっていなかったともいえます。まだ自分の軸足が社会福祉の現場にあるのか、教育の場にあるのかが、自分でもハッキリと決められず、研究者として腹を括れなかった状態でした。
でも、その後、大学院博士課程に進学し、自分で論文を書くという経験を重ねるうちに、私は研究者だと思えるようになってきました。情熱を傾けられる研究テーマとも出会い、研究の面白さを実感するようになってきたのです。社会福祉を教える教員のなかには、「自分のアイデンティティはソーシャルワーカーだ」とおっしゃる人がいますが、私は違います。「元ソーシャルワーカーだった研究者」が、今の私のアイデンティティです。
でも、うっかりすると、校務や様々な実務に追われていまい、本当にやるべきこと・やりたいことである研究が後回しになってしまう危険性があります。そのため、私は自分を研究しなければならない環境におくことにしています。具体的には、毎年、科研費等の外部の研究資金を獲得するようにする、締め切りのある論文や本を執筆したり、学会発表を行うようにする、共同研究者との研究日をスケジュールに組み込んでしまう等々です。
ともすると、安きに流れてしまう自分の性格を自分でも自覚しており、なんとか自分を律しながら研究を続けることを、これからも課題にしていきたいと思っています。そして、生涯一研究者としてワクワクする研究を続けていくことが希望です。
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