一昨日、台湾での基調講演が無事に終了し、昨夜、帰国しました。一言でいえば、とても素敵で大満足の時間でした。その理由を3つ挙げます。
1つ目は、台湾の医療ソーシャルワーカー(MSW)の専門性の高さに感激したためです。視察先病院で会ったMSW4人のうち博士号取得者が2人!修士をあわせると学位取得者はかなり多そうです。また、実践者による76のポスター発表のタイトルを見ただけで、ガチでアカデミックなことがわかりました。例えば「社会人口学的要因と精神病歴が自殺リスクに与える影響~多項ロジスティック回帰分析」「四つの人生実践から探る終末期家族回復の伴走~MSWの臨床ナラティブ分析」「LEARNモデルの国際的死後ケアへの応用:台湾における外国人死亡後のMSW介入モデルに関する考察」等々、タイトルだけですが実践者の研究水準がかなり高い気がします。
2つ目は、同行した院生達が交流会でよく頑張ったことです。3つのテーマ(ACP、身寄りのない人への支援、人材育成)を設定して、台湾と日本でそれぞれ10分ずつ発表しました。5人はWord資料作成に加えて、パワーポイントも作り、当日は堂々とプレゼンしました。さすがに、本学の大学院で何度も発表の機会があるだけあり、皆、分かりやすく話すことができてこれまた感激です。勉強あり遊びありの海外旅行に、院生達も大満足でした。
そして3つ目は、台湾の人たちのホスピタリティが高く、ずっと快適に過ごすことができました。一つ一つのセッション後に感謝状が贈られ、台日交流会と講演とで2ついただきました。また、木目細かい連絡や通訳、送り迎えなど至れり尽くせりでした。交流した方々のメンタリティや行動パターンが私の感覚にフィットしていることもあり、違和感なく溶け込むことができました。
次はぜひ、台湾の皆さんを日本にお迎えしたいと考えています。間違いなく、私の今年一番の思い出になりました。皆さんに心より感謝申し上げます。。。
※写真は左から、講演後に感謝状を受け取っている場面、MSWである「社会工作師」の部屋、旅でNO.1 の美味しさだった「胡椒餅」、台日交流会後の懇親会
   
|
|