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ここでは、私がこれまでに書いてきた本(編著を含む)の紹介をします。


日本ソーシャルワーク学会編『ソーシャルワーカーのための研究ガイドブック、中央法規、2019年

内容


  私が企画し、編集の取りまとめを行い、出版した本です。大きな特徴は、ソーシャルワーカーが初めて研究に取組む際のプロセスを基礎から解説していることです。
日常業務のなかで明らかにしたい課題やまとめたいテーマがあるとき、研究に取組みたいけれどどうすれば良いかわからない。でも、今すぐに大学院に通うこともできない。こんなモヤモヤを抱えているソーシャルワーカーは、案外多いのではないでしょうか。
そんな時に、「敷居が高い」と思っていた研究に取組めるよう、ガイドの役割を果たすことができると思います。研究のプロセスと方法がわかれば、自分も研究にチャレンジできることを、本書を通して知っていただければ幸いです。


目次



第T部 研究の基礎
 第1章 研究することの大切さ
   ・実践のなかで疑問をもとう―問いへと開かれる研究
   ・疑問をどのように解決すればよいのだろう
   ・現場実践者が研究することはなぜ大切なのだろう
 第2章 研究活動にはどのようなものがあるのか
   ・研究活動とは何か
   ・研究活動の実際とはどのようなものか
 第3章 研究ができる環境をつくろう
   ・いつどこで誰と研究を行うのか
   ・研究資源を活用しよう

第U部 研究プロセスの実際
 第4章 研究をデザインしよう
   ・リサーチクエスチョンを明らかにしよう
   ・自分の関心についてどんな研究があるかを調べよう
   ・研究計画書を書こう
 第5章 研究の倫理・ルールを知ろう
   ・研究倫理とは何か
   ・研究倫理の実際
 第6章 データを集めよう
   ・質的データを集めよう
   ・量的データを集めよう
 第7章 データを分析・考察しよう
   ・質的研究のデータに基づき結果を整理しよう
   ・質的研究の結果の分析・考察をしよう
   ・量的研究のデータに基づき結果を整理しよう
   ・量的研究の結果の分析・考察をしよう
 第8章 学会発表をしてみよう
   ・抄録を書いてみよう
   ・学会発表を行おう
 第9章 研究論文を書いてみよう
   ・作法に則って論文を書いてみよう
   ・研究誌に投稿しよう

第V部 研究の実際
 第10章
 ・評価研究
 ・政策研究
 ・実証研究@
 ・実証研究A
 ・プログラム評価研究
 ・理論生成研究
 ・事例研究
 ・国際研究
 ・文献研究@
 ・文献研究A
 ・文献研究B
 ・歴史研究
 ・アクションリサーチ





ソーシャルワーク演習研究会編『すぐに使える!学生・教員・実践者のためのソーシャルワーク演習、ミネルヴァ書房、2017年

内容


 数年間にわたり、私が主催していたソーシャルワーク教育学校連盟関東甲信越ブロックのソーシャルワーク演習研究会で編集し、出版しました。
 演習研究会では、参加者が行っている演習を模擬授業の形で行い、仲間同士でフィードバックを行っていました。そこで実際に行われた演習教材を集め、1回90分の授業のなかで展開できるような形で掲載しています。また、指導者向けの指導案も別刷りで配布しているため、まさにタイトルにあるように「すぐに使える!」ことを目指した1冊です。
 特徴的なワークは、ソーシャルワークのグローバル定義のなかから多様性尊重や社会正義のワークを入れていること、ネゴシエーション、アドミニストレーション、アウトリーチなどこれまであまり取り上げられてこなかったワークを入れていること、ワンストップ型のソーシャルワーク事例に基づくワークを入れていることです。

 

目次



まえがき
オリエンテーション(契約)
第1章 ソーシャルワークの価値と視点
第2章 ソーシャルワークの技術
第3章 地域を基盤としたソーシャルワーク
第4章 事例でみるワンストップ型ソーシャルワークプロセス
あとがき
巻末資料
索 引
コラム




保正友子著『医療ソーシャルワーカーの成長への道のり〜実践能力変容過程に関する質的研究〜、相川書房、2013年

内容

 
「新人の頃、大学の先生に、他の医療専門職は哺乳類でちゃんと形をもって生まれるのに、医療ソーシャルワーカーは卵で生まれる。今そんな卵で放り出されたら、私たちは皆死んでしまうことがわかったって、切々と語ったのです」。
  

  あるベテラン医療ソーシャルワーカーは、新人期に辛い思いをした経験を卵にたとえて話してくれました。それでは、どうすれば卵から孵化するのか、どうすればつぶされずにすむのか、その方策は卵のなかにいる人にはわかりません。
  しかしながら、いつくもの試練や試行錯誤を繰り返しながら育ってきた人なら、自分が通った道のりを振り返り、明らかにすることができるでしょう。もしかすると、何人かに共通する道のりがあるかもしれません。それが、この研究に取り組んだ動機です。
 本書は、医療ソーシャルワーカーが新人期・中堅期・ベテラン期を経るにつれて、どのように実践能力を変容させて成長していくのか、その成長に影響を及ぼすものは何かを質的研究により明らかにした試みです。


目次



はじめに

 初出一覧

 第1章 研究の理論的枠組み
  第1節 使用する概念の定義
  第2節 ソーシャルワーカーの実践能力に関する先行研究
  第3節 研究のリサーチクエスチョン

 第2章 研究方法
  第1節 研究対象
  第2節 データ収集方法
  第3節 データ分析方法
  第4節 研究方法の長所と短所

 第3章 事例にみる医療ソーシャルワーカーの実践能力変容過程
  第1節 各人の実践能力変容過程とその特徴
  第2節 新人期・中堅期・ベテラン期にかけての変化
  第3節 変容促進契機の整理

 第4章 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチに基づく分析結果と考察
  第1節 医療ソーシャルワーカーの各能力の変容および能力間の関連性を表すストーリーライン
  第2節 介入の安定化
  第3節 業務展開基盤の形成
  第4節 専門的自己の生成
  第5節 実践能力見直し作業
  第6節 院内外からの要請への対応

 第5章 結論
  第1節 実践能力の関連性はどのようなものか
  第2節 実践能力変容過程とはどのようなものか
  第3節 実践能力の変容促進契機とはどのようなものか
  第4節 実践能力変容の節目と影響を及ぼす変容促進契機

 引用文献リスト

 おわりに

 索引





田村真広・保正友子編著
高校福祉科卒業生のライフコース〜持続する福祉マインドとキャリア発達〜』、ミネルヴァ書房、2008年

内容


この本は、多様なバックグラウンドをもつ研究者たちの「化学反応」によって生まれました。福祉科教育法を専門とする田村真広、教師教育を専門とする平野和弘、元高校福祉科教員であり大学院博士課程に在籍している田中泰恵、同じく草創期から高校福祉科に携わってきた元高校教員であり、現在は大学で福祉科教育法を教えている岡多枝子、草創期から現在に至るまで高校福祉科教員を行っている芦川裕美、そして、ソーシャルワーカーのライフコース研究に取り組んでいる私がメンバーです。ここに、大学教員と高校教員、福祉と教育、高校時代と卒業後の人生という、各種の融合が生じる基盤が出来あがりました。
 さて、この先この本は、社会のなかでどのような化学反応をひき起こすのでしょうか…。


目次



はじめに
第1章 高校福祉科に関する研究動向
1 高校福祉科創設の経緯
2 高校福祉科と介護福祉マンパワー・資格制度
3 学校と職業の接続
4 ライフコース研究の枠組み

第2章 本調査研究の経緯と研究方法
1 本調査研究の概要
2 卒業後の歩みの集計方法について

第3章 高校福祉科卒業生の在学中の傾向
1 福祉科入学の動機と入学前後のギャップ
2 福祉科の授業
3 高校福祉科の実習
4 高校生活で良かったこと・良くなかったこと
5 高校生活満足度と充実させたい教育内容

第4章 高校福祉科卒業生の卒業後の歩み
1 本章の構成
2 高校福祉科卒業生たちの現在のプロフィール
3 進学者の進路選択
4 福祉の職場におけるキャリア発達をめぐる状況
5 「福祉系以外」の進路を選択した人たち
6 B-4(他職)の質問群に回答していないタイプVの人たち
7 まとめ

第5章 高校福祉科卒業生のライフイベント
1 本章の枠組み
2 タイプ別のライフイベント比較
3 高校福祉科卒業生の将来設計

第6章 座談会―高校福祉教育の未来を語りあう

第7章 今後への提言

巻末資料
T 高校福祉科卒業生のライフコース・インタビューと雇用者の声
U ライフコース・アンケート調査用紙

おわりに





保正友子編著『保育士のための福祉講座 ソーシャルワーク』、相川書房、2006年


内容


 この本は、私を含め若手研究者4人で議論を重ねながら作りました。
 保育士が実践のなかで活用するソーシャルワークの理論と技術を、いくつかの事例をまじえながら書いています。
 私にとっては、はじめて一人で編集を行った本であり、知人が運営している保育所に保育士の援助技術の実際について取材に行ったり、子育て支援のグループワークの事例を楽しみながら作ったりしました。
 いくらかの学校の保育士養成課程でテキストとして活用していただいています。
 薄い本ではありますが、これもまた私にとっては思い出深い1冊です。


目次



第T部 概念と解説
第1章 保育実践における倫理・価値
第1節 保育実践の射程
第2節 保育士の行うソーシャルワーク
第3節 専門職としての倫理・価値

第2章 変化する子育て環境
第1節 育てる親たち
第2節 育つ子どもたち
第3節 特別なニーズをもつ子どもたち

第3章 ソーシャルワークの実践方法
第1節 ソーシャルワークの視点
第2節 保育士の仕事とソーシャルワーク
第3節 専門性を高めるために

第U部 事例
1.保育現場における事例検討
2.子育て不安を抱える地域の母親を対象にした保育所でのグループワークの事例
3.音楽活動を通じてのケアハウスとの継続交流



保正友子・鈴木眞理子・竹沢昌子著『キャリアを紡ぐソーシャルワーカー〜20代・30代の生活史と職業像〜』、筒井書房、2006年


内容


 この本は、『成長するソーシャルワーカー』の続編にあたるもので、3人の研究者によって執筆しました。
 前回は40代、50代を対象にしたため、この本では20代、30代に焦点をあててインタビューを行い、再びソーシャルワーカーとしての成長の契機を導き出しています。
 キャリア初期、中期に位置する20代、30代の人たちは、40代、50代の人たちよりもさらに試行錯誤を繰り返しながら、自分なりの理想の職業像を見出そうとする姿が伝わってきました。
 このようなインタビュー調査を行っていると、本当に素敵なソーシャルワーカーが沢山いることがわかり、何度も感動した覚えがあります。


目次



第T部 生活史にみるソーシャルワーカーの成長
第1章 ソーシャルワーカーの成長を促すきっかけ
第2章 20代・30代のソーシャルワーカーの生活史
第3章 20代・30代のソーシャルワーカーの成長のきっかけ

第U部 ソーシャルワーカーの成長から見えてくるもの
第4章 ソーシャルワーカーのアイデンティティと自己教育力
第5章 ソーシャルワーカーの成長における道徳的・倫理的ジレンマ
第6章 ソーシャルワーカーのキャリア発達の視点からの考察




保正友子・竹沢昌子・鈴木眞理子・高橋幸三郎・横山豊治著『成長するソーシャルワーカー〜11人のキャリアと人生〜、筒井書房、2003年


内容


 この本は、日本社会福祉士会生涯研修制度運営委員のメンバーが集まり、ソーシャルワーカーはどのようにして成長するのかというテーマで共同研究を重ねた産物です。
 40代、50代のソーシャルワーカー11人を対象とした生活史の聞き取り調査を行い、そこからソーシャルワーカーとして成長するうえでの契機を抽出しています。
 具体的には、社会福祉実践上の経験、社会的活動への参加、モデルとなる人物との出会い等々の契機が明らかになりました。
 私にとっては、これから先も付き合っていきたい研究テーマとの出会いでもありました。


目次



序章 ソーシャルワーカーの職業的展望
第1章 混迷するソーシャルワーカー像
第2章 ソーシャルワーカーはどのように力量を高めていくのか〜研究の枠組と方法
第3章 11名のソーシャルワーカーの生活史
第4章 「一皮むける経験」の抽出と考察

第5章 成長するソーシャルワーカーへの提言





澤伊三男・高橋幸三郎・小嶋章吾・保正友子編著『社会福祉援助技術演習ワークブック〜社会福祉士による実践と教育をつなぐ試み〜、相川書房、2003年


内容


 この本は、東京周辺の社会福祉士養成に携わる教員たちと実施した「社会福祉援助技術演習研究会」での実践をもとに作成しました。
 毎月、担当者を決めて自分の演習の「持ちネタ」を披露し、参加者からコメントをもらうのです。
 なかなか他者から自分の授業について評価される機会が少ない教員にとって、時に辛口のコメントは堪えましたが、授業内容と方法を鍛える貴重なピアスーパービジョンの場となりました。
 今はもう、研究会は解散してしまったのですが、研究会で学んだことは今でも授業の中で生きています。



目次



第1部 社会福祉士の力量養成とエンパワーメント
 第1章  社会福祉士養成教育における社会福祉援助技術演習
 第2章  社会福祉士養成教育で身につける力量
 第3章  エンパワーメント体験としての社会福祉援助技術演習
 第4章  社会福祉士養成カリキュラムを通した援助技術演習の具体的展開方法

第2部 社会福祉援助の共通技術
 第5章  自分と他者を理解する方法を学ぶ
 第6章  コミュニケーションと面接技術を学ぶ
 第7章  社会福祉士の価値と理論を学ぶ

第3部 人とグループレベルでの介入
 第8章  個別援助技術における技法
 第9章  集団援助技術における技法

第4部 組織・地域レベルでの介入
 第10章 組織として職場を理解する方法を学ぶ
 第11章 組織の運営とネットワークの活用法を学ぶ
 第12章 地域の理解と変革方法を学ぶ







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