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以下は、私が現在取り組んでいる研究テーマです。
@医療ソーシャルワーカーの業務継続中断を規定する個人と環境との相互作用に関する研究
A固有性・専門性の提示を目ざすベテラン医療ソーシャルワーカーの実践行動と根拠の解明
Bソーシャルワーク演習教育のあり方についての研究
Cヒューマンケアにおける包括的重層的スーパービジョンシステムの構築に関する研究
D北欧の医療ソーシャルワーカーの仕事
Eソーシャルワーカーの研究支援
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11.現在取り組んでいる社会的活動
以下は、私が現在取り組んでいる学会や社会的活動です。
@日本学術会議連携会員(社会福祉学分科会、法医学分科会)
A日本ソーシャルワーク学会理事
B日本社会福祉教育学会理事
C日本社会福祉学会 若手・女性研究者の支援検討委員
D認定社会福祉士認証・認定機構スーパービジョン検討委員
E6つの学会誌・研究誌の査読委員
F国から委託された複数の仕事
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3つの県医療ソーシャルワーカー協会でのコンサルタント、全国各地での講演、学会等でのシンポジストや助言者
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12.これまでの自分の歩みを振り返って
研究者としては道半ばなのですが、とりあえず中間報告の位置づけで振り返ってみました。すると、これまで所属した6箇所の職場全てが、今の私にとって意味があることがわかりました。
1箇所目の職場である総合病院では、医療ソーシャルワーカーの仕事の面白さを実感しました。また、社会人として働くとはどのようなことかを身をもって体験し、病院という組織を知る機会を得ました。
2箇所目の老人保健施設では、地域を見る視点を与えられると同時に、仕事の厳しさを実感しました。また、バーンアウトを体験したことにより、そうならないような環境を整える大切さを痛感しました。
3箇所目の短期大学では、大学教員の仕事とはどのようなことかを学ぶと同時に、これまで触れたことのない児童福祉領域に触れることができました。また、大学院博士課程への進学を機に、研究の道に足を踏み入れることになり研究者としての基盤をつくった時期でもありました。 4箇所目の国立大学では、幅広く様々なことに取り組み、研究論文も多数執筆するなかで、研究者としての知見を広げた時期でもありました。また、対外試合を繰り返すなかで、研究能力を磨くことができました。
5箇所目の私立大学では、博士論文を執筆するなかで研究を深めると同時に、多様な経験を行い教育者としての経験値も広げました。また短期間ではありますが、管理業務に携わる経験をとおして、組織マネジメントに触れる機会も持てました。
そして6箇所目の日本福祉大学では、自分も学びつつ今度は大学院生や現場の方に教えることに取り組んでいます。大学院の頃みた「いつかは私もこの大学の教員に…」という夢が実現しました。そのため、もう他の大学に移ることはありません。ここが私にとって最後の職場になります。
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13.最後に:学生の皆さんへのメッセージ
今、私が大切にしていることは「自由になること」「変化すること」「続けること」「きちんと向き合うこと」です。いつも、悔いのないように生きたいと思ってやってきました。
また、「人から何かを与えられるのを待つのではなく、自分から動く」「無ければ創れ」をモットーに取り組んできました。
そして私は、「学ぶこと」により人生を切り開いてきたと思っています。大学時代に「自分の限界まで学ぶんだ」と仲間と話しあい、わからない本をわからないなりにも読んできたこと、少し背伸びしながら議論にくらいついてきたことは良い思い出です。
でも、まだまだ研究者・教育者としての私の歩みは続きます。自分自身が納得のいく研究・教育を行う、少しでも多くの人が研究に取り組めるようにサポートする、ソーシャルワーカーの仕事が素晴らしいものであり、多くの人にその魅力を知ってもらえるように、研究者として尽力する…。数え上げたらきりがありませんが、今はまだ夢の途中です。
一生は一度きり。とことん興味があることを追求し、悔いのない時間を過ごしてほしいと願っています。
ご清聴、ありがとうございました!
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