菊池かほる『病院で困った時、何でも相談してください。~医療ソーシャルワーカーというお仕事~』作品者、2001年
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内容
次にこの夏のレポートで人気があったのはこの本。我が大学の偉大なるOG菊池さんの作品です。
上記で「私の講義自体が特定の分野に焦点化していない」と書いておきながら、やはり医療ソーシャルワーカー出身のため、かなりその経験に依拠している部分が大きく、活用する事例も医療福祉系が多いのは否めません。その影響があったことと、やはりこの本の読みたくなるようなタイトルのために、きっと多くの学生が読んだのでしょう。
内容も面白いです。守秘義務の都合でいくらかの事例を統合して作られたようですが、「こんなことあるよね~」と思わず頷きながら読むこともしばしば。そしてこの本を読んだ学生が決まって書いていた部分が、患者から愛の告白をされた経験についての「6 あなたが好きです」と、最後の「33の質問」についてです。やはり現場の第一線で活躍されているソーシャルワーカーの言葉は、学生たちに届くのでしょうね。
今回改めてこの本を読んでみて、来年の講義のゲスト講師は現場で働いているソーシャルワーカーの方にお願いしようと、心に決めました。
目次
はじめに ケーススタディ 1 「医療」と「患者さん」の間に立つ 2 病気が「治る」ってどんなこと? 3 主人に仕返ししてるんです 4 「神田QQ」さんのこと 5 羊のてんこもり 6 あなたが好きです 7 ウソをつき通す勇気 8 入学式は兄の靴を履いて 9 ワーカー、結婚って良いもんよ 10 優等生の彼女は「ヒステリー」 11 この小娘を見返してやる! 12 少女テレサの死 13 今日で面接を卒業します 14 老親が倒れた時 15 変わりゆく夫婦の肖像 16 キーパーソンを探せ 33の質問
あとがき
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