今月の2冊・2009年5月 本文へジャンプ
今月は医療ソーシャルワークを学ぶための基本文献です。



(社)日本医療社会事業協会編
『新訂 保健医療ソーシャルワーク原論』 相川書房、2006年


内容

 毎年、医療ソーシャルワーカー志望の学生より、「医療ソーシャルワーカーになるためにどんな勉強をしたらいいですか?」との質問を受けます。
 そんな時、最初に勧めるのがこの本で、医療社会事業協会の研修テキストであり、毎年、ゼミのテキストにも指定しています。
 医療ソーシャルワークの価値・知識・技術から組織論、業務の実際、スーパービジョンまで総合的に展開されており、学びやすくなっています。
 この本は、時代の流れのなかで何度か改訂されてきていますが、振り返ると医療ソーシャルワーカーをめぐる状況も少しずつではありますが、良い方向へ変わってきました。
 その原動力となっているのが医療社会事業協会の地道な活動であり、この本を開く度に、その重みを感じています。
 

目次

第1章 保健医療ソーシャルワークの価値
第2章 保健医療をめぐる動向とソーシャルワーカーの視点
第3章 病院にソーシャルワーカーがいる意味
第4章 ソーシャルワーカーと組織
第5章 連携つくり
第6章 ソーシャルワーク実践アプローチ
第7章 スーパービジョン
第8章 援助の実際
第9章 総体としてのソーシャルワーク援助



(社)日本社会福祉士会・(社)日本医療社会事業協会編
『保健医療ソーシャルワーク実践1・2・3』、中央法規、2004年


内容

 
 さらに深く学びたい人や、医療機関実習に行く学生に勧めるのがこの3冊です。1冊2,800円と学生には少々値が高い印象がありますが、内容的には決して高くはありません。
 上記の本よりも歴史や医療政策、業務管理面での記述が豊富で、かなりボリュームがあります。それもそのはず、もともとは社会福祉士会と医療社会事業協会で実施している、保健医療分野のソーシャルワーカーのアドヴァンスト研修のテキストとして編纂されたものだからです。現時点での国内のテキストとしては、最も充実しているのではないでしょうか。
 学生には医療機関実習の前後に学習し、ぜひ実践力を高めてもらいたいものです。


目次

<第1巻>
第1章 保健医療分野のソーシャルワークの歴史と動向
  第1節 アメリカ
  第2節 イギリス
  第3節 アジア・太平洋
  第4節 日本
第2章 医療と社会・経済
  第1節 医学と医療
  第2節 医療と社会
  第3節 医療保険制度と医療システム
  第4節 医療政策の決定プロセス
  第5節 介護保険制度
  第6節 今日の医療状況・トピックス
  第7節 医療情報をめぐる諸問題
  第8節 予防医学
  第9節 医療環境の変貌とソーシャルワーク
第3章 医療機関の機能とソーシャルワーク
  第1節 医療ソーシャルワーカー業務指針
  第2節 医療機関
  第3節 医療機関の機能とソーシャルワーク実践


<第2巻>
第1章 医の倫理とソーシャルワーク
  第1節 医の倫理
  第2節 生命倫理とソーシャルワーカー
  第3節 医療における人の尊厳と権利
第2章 生活障害とソーシャルワーク
  第1節 総論
  第2節 各論
第3章 連携・協働
  第1節 総論
  第2節 各論


<第3巻>
第1章 実践の評価・記録
  第1節 評価
  第2節 記録
第2章 組織と業務管理
  第1節 組織
  第2節 ソーシャルワーカーの業務管理
第3章 保健・医療・福祉関連法規・制度
  第1節 保健・医療・福祉関連法規
  第2節 保健・医療・福祉関連制度とソーシャルワーク


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