今回はドイツの湖でヒヤヒヤした思い出です。 |
その年の夏、ドイツに留学している人を訪ねて、私は一人でドイツに行きました。その人の学校がお休みの時期を利用して、一緒に田舎を旅する予定にしていたのです。
日本と違い列車の本数が多くないため、常に時刻表とにらめっこしながら、ドイツ南部を回りました。
そして到着したのがボーデン湖。真っ青な空、ギラギラした太陽、ヨットハーバーには無数のヨットが停泊していて、まさに「バカンス」の空気が漂っていました。私たちはあまりの開放感で、キャーキャー騒ぎながら湖のほとりを歩きました。今夜泊まるはずの湖畔のホテルも楽しみでした。
ひとしきりはしゃいだ後に、そろそろホテルにチェックインしようと向かったところ、なんと予約が取れていないというのです。その人は事前に連絡を入れてくれたのですが、どちらのミスかわかりませんが、とにかく部屋は無いと言われてしまいました。
それではということで、他のホテルにも聞いてみたのですが、ちょうどバカンスシーズンのため一軒も空きがありませんでした。
その時は午後3時くらいでまだまだ時間に余裕があると、別の駅で宿を探すことにしました。またもや時刻表を見ながら電車に乗り込み、数駅先で降りました。
しかし…そこでも宿は見つかりません。どんどん時間は過ぎていき、夕方になっていきます。そして、また次の駅で降りていると、すでに日は落ち暗くなってきました。
このままホテルが見つからなかったらどうしよう、どこかの駅で夜明かししようか…。でもある駅で降りたとき、酔っ払っているためか薬のためなのか男性が叫んでいたり、タトゥーにスキンヘッドの若者達がたむろしている様子を見ると、とても駅で夜明かしは出来ないと思いました。
時刻はすでに夜8時。次の駅で降りて探してもなかったら、その時は夜行列車に乗ろうと決め、駅に降りました。二人で別々にいくつかのホテルを当たり、ようやくあるホテルで空き部屋を発見!!
温かいシャワーを浴びて、心底ホッとして食事をしました。
これからは、確実に宿を確保しなければと心に誓った旅でした。
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