私の日記・2008年9月 本文へジャンプ
2008年9月の日記です


2008年09月25日(木)
疲れたときには・・・
 昨日から新学期の授業が始まり、かなりグッタリ疲れてしまいました。それが、始まったばかりの2コマの授業のためか、トータル7時間の会議のためか、ショッキングな出来事に遭遇したためか、気を遣う聞き取り調査を行ったためかはわかりませんが、とにかく『疲れた〜』と心が叫んでいました。
 そんな時は、いつものように水をみて心を落ち着かせようと、隅田川の脇を通って帰ってきました。沢山の人や車が行き来する橋の下の隅田川は今日も悠々と流れていて、私が疲れていようと元気であろうと関係ありません。川を見ていると、心がぽっかりと空白になります。いつもそこにある存在って、大切ですね。

2008年09月21日(日)
新学期の準備
 あっという間に夏休みも終わり、もう新学期です。このところ、そのための準備を行っています。後期授業のシラバス作り、院生の修士論文の添削、そして通年授業の前期分のテストの採点。300人分の答案を前にして、なぜ夏休み前に採点をしておかなかったのかと悔やまれるところですが、いつかやろうとずっと研究室に置いたまま。いつかが今日になってしまいました…。
 でも一番の準備は、後期に向けて自分のテンションを高めること。別名「波長合わせ」です。私自身がどのような気持ちで学生に向かい合い、何を伝えていくのかを、これらの作業を通していろいろと想定することが大きな準備ですね。
 心身ともに、後期へソフトランディングできそうです。

2008年09月16日(火)
目からウロコの勉強会
 今日は質的研究方法についてスーパービジョンを受けるため、栃木県の大学の先生を訪ねました。これまで、その研究方法についてはいささか懐疑的な印象を持っていたのですが、学んでみると目からウロコが落ちました。これまでモヤモヤしていた自分が明らかにしたい研究テーマも再確認することができ、本当に貴重な時間が過ごせました。
 翻ると、これまで行ってきた無手勝流の自分の研究に対して、恥ずかしくなったり、じれったく思えたり…。でも、恥ずかしく思えるのは一歩前進と、開き直って勉強するしかありません。
  色気のある話ではありませんが、「あひみての後の心にくらぶれば昔は物を思はざりけり」(権中納言敦忠)という心境になった日でした。

2008年09月12日(金)
たちまち日常生活に
 旅行から戻ってきて3日間程は時差ぼけが残っていましたが、すでに生活のペースがいつもの状態に戻りました。この5日間、各種の文書作成と会議、調査、勉強で過ぎていきました。
 そして相変わらず、大学に行けば仕事が2つくらい増えてはこなし、たちまち普段の生活にカムバックです。
 その一方で、疲れた体のケアを行ったり和食を食べて、エネルギーを蓄えています。これから迎える後期の授業や学会、入試など「秋の陣」に備え心身の充電中。それにしても、ご飯と焼き魚は最高に美味しいですね。和食バンザイ!!

2008年09月07日(日)
デンマークで見てきたもの
 ほんの少しの期間、デンマークに滞在しました。
 デンマークは全体的におおらかな国でした。人々の考え方も、時間の流れ方も、体のサイズもゆったりとしていました。
 幼い頃から高齢になるまで、一貫して生活のなかに民主主義が溶け込んでいました。自由・平等・博愛、対話、自己責任、自己決定、地方分権をとても大事にしていました。国民はビールをよく飲み、海に囲まれているけれどもあまり魚は食べなくて、パンと乳製品が美味しい国でした。

 41年前にデンマークに移り住んだ千葉忠夫先生が設立した、ボーゲンセにある日欧文化交流学院では、日本人、デンマーク人、ネパールやインドの人達、知的障害をもつ人たちが学び、生活していました。千葉先生の地道な草の根の活動が、日本とデンマークの架け橋になり、私たちへの学びの機会を提供していただくことにつながったのです。
 千葉先生からは、目に見えない民主主義とはどのようなことかを教えてもらいました。何百回と本を読むよりも、自分の足で現地に向かい自分の目で見るほうがわかることを、改めて教えてもらいました。人を選別せず、人に順番をつけないことを教わりました。一緒に言葉遊びをするなかで、常にユーモアを忘れないゆとりのある時間の過ごし方を教えてもらいました。

 最初はあまり期待せずに行った旅でしたが、終わってみると楽しい時間が詰まっていました。そして、20人の学生たちが体調を崩すことなく、事故も無く、無事に充実した研修を終えられたことが何よりでした。
 多かれ少なかれ、彼女らの今後の人生にデンマーク研修が大きな影響を及ぼすのは間違いないでしょう。その影響が、日本の福祉の充実に向けてのエネルギーに転化することを、願ってやみません。


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